今月のピックアップ鉢物

 

5月のおすすめ鉢物


フリルの効いた花弁とやさしい香りが魅力の

「ポットカーネーション」

分類:ナデシコ科 多年草 

すらりとした草姿でやさしい香りが魅力的な『カーネーション』は、母の日に贈る花として、古くから親しまれてきました。
カーネーションは、南ヨーロッパおよび西アジアの地中海沿岸が原産地とされています。
花言葉は「無垢で深い愛」ですが、赤や白、ピンクにオレンジと、様々な花の色があるカーネーションは、その花の色によっても花言葉が違ってくるようです。
贈る相手や、伝えたいメッセージに合わせて、様々な色のカーネーションの花言葉を調べてみるのも面白いかもしれません。

豆知識


人とカーネーションとの歴史は古く、17世紀にはイギリスやオランダで300種以上の品種が栽培されていたと言われています。日本へは徳川幕府が治める江戸時代に、オランダの船によって渡来したため、阿蘭陀撫子オランダナデシコ和蘭石竹オランダセキチクなどの和名がつきました。また、その美しさと甘い香りから、麝香撫子ジャコウナデシコなどとも呼ばれていました。

「母の日にカーネーションを贈る」という風習の起源は、20世紀初頭のアメリカで生まれました。当時、アンナ・ジャービスという女性が亡き母を偲ぶ献花として、生前母が好んだ白いカーネーションを捧げたのが始まりでした。
日本へは、キリスト関係者によって明治末期から大正にかけて伝わり、当初は、亡くなった母親へは白いカーネーションが、健在の母親へは赤いカーネーションが贈られていましたが、その区別を生まないよう配慮され、赤いカーネーションを贈る習慣が一般的になったとされています。

生産の様子



切り花のイメージが強いカーネーションですが、渥美半島では4名の生産者が『鉢物』として栽培しています。4月中旬から最盛期の母の日に向けて、年間約4万鉢を生産しています。最も需要の多い赤色のカーネーションを中心に、ピンク、紫、オレンジ等、様々な色のカーネーションが20種類以上、栽培されています。

生産は、10月初旬に小さな苗をメーカーから仕入れた後、翌年明けには5号鉢へと植え替えられます。栽培期間中、鉢同士の隔を空けることで、下葉にも空気が通るようにし、病気を防いでいます。また、5月の母の日に丁度良い開花状態で出荷できるよう、温室内の温度調整には常に気を配りながら栽培しています。

家庭での管理の仕方


カーネーションの置き場所は、基本的に日当たりと風通しの良いところを選ぶのが基本ですが、長く花を楽しむためには、軒下や室内の明るいところで管理しましょう。水は1日~2日おきに鉢下から水が出るくらいたっぷりとやり、受け皿に水が残らないようにします。咲いている花の中で、古くなって色が抜けてきた花は摘み取りましょう。

品種の紹介



「ハニームーン」
優しい色彩のクリームイエローでどこに置いても馴染み爽やかなイメージも与えてくれます。

「ムジカ」
エレガントな紫色で高級感を漂よわせますが、柔らかいフリルの花弁で可愛らしさもあります。


「さくらフロマージュ」
複色系のカーネーション。ピンク地の花弁の先に淡いピンクの斑が入り、可愛さと上品さを感じさせます。

「エクレア」
明るめのピンク色と中心に淡いイエローを合わせ持つ珍しい色合いのカーネーション。おしゃれでエレガントな雰囲気です。


「オルフィカ」
上品な赤紫と白のバイカラーがエレガントで美しさを醸し出しています。スタンダードな色とは少し違う雰囲気です。

「さくらもなか」
花色が濃いピンクから薄いピンクへ変化する珍しいカーネーション。波打つようなフリルの花びらが可愛らしい品種です。

 

5月のプレゼント



写真はイメージです

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次回予告


来月は、夏の到来を感じさせる南国の花「ハイビスカス」です!
お楽しみに!!