今月のピックアップ鉢物

 

2月のおすすめ鉢物


冬の鉢花の女王!

「ラナンキュラス」

分類:キンポウゲ科 多年草 

早春の暖かな日差しに薄紙のような質感の花弁が輝き、春の訪れを感じさせてくれます!
ヨーロッパ南東部~西アジア原産の花で、花言葉は「あなたは魅力に満ちている」です。

薄く柔らかな質感のある花弁がふわりと積み重なった花は、繊細な紙細工のようです。満開になると大きい花では10㎝程にもなり、とても存在感があります。一輪の花は蕾のほころぶ様子から満開まで様々な表情を見せながら、長く鑑賞できます。4月頃まで次々と花が立ち上がるのも、この鉢花の魅力です。

豆知識



ラナンキュラスの仲間は、全世界に400種以上が自生しており、多くが湿地に生えています。日本にも20種ほど有り、そのうち8種は固有種だそうです。名前はなんと「カエル」に由来します。生えている場所の環境と葉の質感から名付けられたそうです。

鉢花として主に栽培されているのは「ハナキンポウゲ」と呼ばれる種類の園芸種です。ハナキンポウゲはラナンキュラスの仲間の中では比較的乾燥を好み、ヨーロッパの南東部から西アジアの地中海性気候地域の岩場に自生しています。そのため、特に日本の夏の多湿は球根が腐る原因となってしまいます。

秋になると園芸店の店先に、干からびたタコの足のような奇妙な形の球根が並びますが、実はラナンキュラスの球根です。非常に乾燥しているので、上手に給水をさせないと腐ってしまいます。給水のコツは冷蔵庫など涼しい場所で給水させることです。

生産の様子


田原市では4戸の農家が温室で鉢物のラナンキュラスを栽培しています。ひも給水やプールベンチ、マット給水などの底面給水が主流で、水管理の労力軽減に繋がります。主な出荷時期は1月から2月です。

播種は10月中旬以降に行います。発芽には2~3週間必要で、本葉が3枚前後に展開した時にポットに移植します。液肥で管理しており、葉の様子を確認しながら、随時追肥を行っています。早い株で、90~100日で開花します。一輪咲いたら出荷します。

家庭での管理の仕方


置き場所は日当たりを好みます。寒さにはやや弱く、購入した鉢は室内や軒下の霜や凍結の心配がない場所に置きます。冬の冷たい風は花弁や柔らかな葉を傷めるので避けます。水やりは鉢土の表面が乾いてからたっぷりと、花には水をかけないようにしましょう。鉢底から流れ出た水は捨て、受け皿には水を溜めません。

咲き終わった花ガラや黄色くなった葉は、日頃からこまめに摘み取り株を綺麗にしましょう。鉢植えの花が終わったら水やりを控えて、完全に乾かし、葉が枯れたら鉢の中から球根を取り出しましょう。取り出した球根は陰干しにして、暗くて風通しのよい部屋で保管し、秋に植え直します。乾いた球根は、急に湿らせると腐りやすいので注意します。

液肥は週に1回程度与えます。または粒状の緩効性肥料を40~50日毎に与えます。
店頭で購入する時のポイントは、蕾がたくさん出ている物を選ぶといいでしょう。長期に楽しめます。色も豊富にあるので赤、ピンク、黄、橙、白、紫など全種類揃えたくなりますね☆

種類のいろいろ


ラナンキュラスは18世紀のイギリスで品種改良が進んだとされ、18世紀後半の文献では1000以上の品種が記録されています。主に4系統(ペルシャン、ターバン、フレンチ、ビオニーフラーワード)があったとされていますが、現在は交雑が進み、植物的に判然とした区別が出来なくなっています。

田原市で多く作られている品種は「マシェ」、紙を重ねて作る工芸品「ペーパーマシェ」から名付けられました。赤、黄、白、ピンク、オレンジ、紫、バイカラー系と非常に花色が豊富で、作りやすい品種です。

 

2月のプレゼント



写真はイメージです

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次回予告


来月は愛らしく可愛らしい小さな「ミニバラ」をご紹介します!お楽しみに!!